赤煉瓦が見つめた歴史

自宅近くの中学校に赤煉瓦の壁があります。
この中学校は創立70年なのですが、壁はもう100年近くの歴史を有しているということをどこかで聞いた記憶があります。
歴史を感じさせる趣ある素敵な塀だとかねがね思っていました。
が、先日通りかかるとなんと取り壊されているじゃありませんか!

昨年6月の大阪北部地震で、小学校の塀が倒れて付近を歩いていた小学生が犠牲になるという痛ましい事件がありましたが、この塀も年代物故、耐震性に問題があって、不測の事態が起こる前に取り壊すことになったんでしょうね・・・
仮に100年存在していたということであれば大正の時代からということになります。
第二次世界大戦、そして敗戦、その後の高度経済成長、オイルショック、バブル経済という激動の昭和を経て、バブル崩壊し、経済的には統計はともかくとして実感として失われたまま続いた30年弱、格差社会など社会構造が嫌な形で変質の時代の平成
と3代に渡り世の中を見続けてきたのでしょうね。
物言わないけれど、歴史の局面や空気感をこの場所で見、感じ続けてきたんだろうな?と思うと、令和の世の中を見ることなくその役目を終えてしまうことはとても残念に思います。
安全がすべてに優先することは間違いのないことだけれど、安全は周りに委ねて獲得できるものではなく、自分自身が積極的に関与しなければ確保されないということを最近強く感じます。
不可抗力で避けようもないこともあるけれど、スマホを見ながら歩いていたり音楽聞きながら自転車に乗って自分を危険に晒す行動をして安全なんか当然確保できませんよね・・・
何でも人のせい、モノのせいにしたがる風潮が世の中に蔓延していますが、令和の世の中はそういう風潮から脱して、もう少しスマートな世の中になってほしいと思い、平成最後の投稿にしたいと思います!

Kazu について

飛行機のこと、音楽のこと、京都のこと・・・ 毎日の生活を備忘録代わりに綴っています! たまに毒を吐くこともあります・・・
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