人が逃げ出すのも無理はない

日本の総人口は数年前から減少に転じていますが、首都圏の人口も減少に転じたっていうニュースを見かけました。少子化に加えてコロナ禍も大きな要因なんでしょうね・・・
そんな状況で、京都市の人口減少が自治体でワーストだそうです。

総人口が減少していく中で、自治体人口が減少することは必然ですが、そんな中にあっても人口を増やしている自治体もあります。
かつて暮らした大阪の吹田市は、僕が住んでいた2000年頃は35万人前後の人口でしたが、今や38万人超に人口増加しています。住んでいた当初から手厚い行政サービスと良好な住環境が魅力でしたから実感として納得できます。
転じて子育て環境日本一を標榜している京都市は、人口流出が加速。その中でも子育て世代とその子供たちの人口流出が顕著。子育て環境日本一って名ばかりで子育て環境に厳しい街であるということをこの数字は如実に示していると思います。実際京都市で子育てした経験から言わせてもらうと、あらゆる面において子育てに冷たい街だということを強く感じて来ました。子育てに手厚い環境整備をしている明石市は9年連続で人口増加していますし、お隣の神戸市からの流入も大きいというのは、その街の施策に魅力を感じてっていうことなんだろうと思います。
観光ばかりに腐心して、それが功を奏したか?インバウンドバブルになって今度は観光公害なんて言葉も出ましたが、コロナ禍になるといきなり公共交通がピンチですってどれだけバブルをあてにしてるんだ?っていう疑問しか出てきません。
先日、地下鉄の新型車両に乗車する機会がありました。

少し前から走っていたようですので、ようやくといったところ。2編成目も投入されて乗車機会が増えたのかな?火の車の財政状況の中での投入に批判もありますが、40年も使ってるから取替は妥当かと思いますが、確かにタイミングは悪いし実際乗車してみると余計な費用を投じているように思えるので心象は悪いかな(~_~)(在版私鉄は50年超の車両がまだバリバリ現役ですしねえ(^-^;)
ドア上の案内ディスプレイは今やデフォルトな感じですが、その設置数について、首都圏は各ドアですが、関西圏は千鳥式に配置とか、各ドアでもディスプレイ2台設置が1台に減らしてあったりされているところが多いように思います。当然ながら半分の設置数で済むからコスト面でのメリットも大きいのかと・・・

そういう関西圏の特色を踏まえて新型車両を見てみると・・当然!かのごとく両側にフルスペックタイプの二連ディスプレイが・・・
先頭車両は烏丸御池駅での混雑が激しいから、先頭1/3程は車内の椅子が撤去されているのは合理的かと思いますが、

伝統工芸ご紹介として真ん中に鎮座しているディスプレイを見ると、地場産業振興のためという趣旨は理解できるけれど、やり方がお役所的。実際に装着されている伝統工芸品の価格を見てビックリ!!!
多大なご協力とあるけれど、これらを税金で賄ってるなら無駄遣いだし、寄贈や大幅割引で納入とすると、これはこれでひどい話でいずれにしろフザケルナ!!!っていう話・・・こういう声、少なくないようでHPにも意見抜粋として出ておりました
そして、市バス。市民の足であるべき市バスは、大きなキャリーケースを持って乗車してくる観光客におもねって、座席撤去し荷物置き場に。

僕自身も観光でいろんな場所に伺う時は路線バスを利用して移動することが少なくありません。キャリー持参の時は混雑している場合は潔く他の交通手段に切り替えますが空いてるときは乗車してその地の日常を楽しむのが心地いいのです。が、京都の市バス、貧弱な地下鉄網のせいもあって観光客が乗りそうな系統は大体混雑路線。観光路線とのすみわけが出来ない生活路線に当たり前!っていう雰囲気で巨大な荷物を抱えて乗車してくる神経が良く分かりません。責められるべきは貧弱な公共交通網整備しか出来ていない行政かと思いますが・・・

その一方で市役所は改修を経て超豪華に

蒔絵の扉が設置されたエレベーター

や市の職員用に作ったとしか思えない地下道

など無駄遣いの話には事欠かなくて、子育てに関しては実効性のある対策は見えません。
お花畑体質は市全体にはびこっていてその象徴が市長なんだなあって思わざるを得ません。そういう体質に楔を打つような明石市の市長のような気概の欠片は微塵も感じられません。
京都市をディスる記事をたびたび書いてきましたが、最大の人口減少という事実を見るにつけ、僕意外にも大なり小なり同じようなことを考えておられる人が少なくないんだなあって感じます。
観光で来るにはいろんな魅力が散りばめられているというのは住んでる者からしても理解できるし、何度も来たくなるほどのものなんだろうなっていうのは容易に想像がつきますが、生活するにはものすごく住みにくい街で魅力がないことを人口減少という事実が如実に示しています。
もっとも、異常で急激な為替変動があっても注視するって何か壊れた機械のように通り一辺倒の発言しか出来なかったり、物価高に減税ではなく補助金で小手先でしか対応できない国の対応を見ていると、守るべきは自らの既得権であって国民なり市民の生活ではないということをいやというほど目にします。
この国の行政はいつからこんなに自己中になったんだろうね・・・絶望しかない(*_*)

Kazu について

飛行機のこと、音楽のこと、京都のこと・・・ 毎日の生活を備忘録代わりに綴っています! たまに毒を吐くこともあります・・・
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