のぞき見社会と無関心社会

最近マスコミを賑わすことと言えば、有名人の結婚、妊娠、訃報に不倫・・・
もっと他に報道することあるんじゃないか？と思いますが、こういうニュースにニーズがあるからこういうニュースがオンパレードになるんでしょうかね・・・
情報の発信源になっている週刊誌、以前はもっと硬派な印象でしたが、いくら知りたいというニーズがあるとは言え、こうした形で社会を賑やかすのは、ゴシップ大好きなゲスな大衆誌に成り下がった感があります。
結婚や妊娠はおめでたい出来事であるし、訃報は悲しむべき事ですが、それを社会を巻き込んでああだこうだいうのはなんだか違和感を拭いきれません。結婚はともかくもそれ以外はそっとしてあげた方がいいんじゃない？
不倫だって、いい悪いを言えば悪いけれど、それは本人たちの問題であって、社会がどうこうというような問題とはまた別のような感じをうけます。
なんだか噂話好きなおばさまたちが、ご近所でひそひそ話ししているレベルの問題をさも国民的な大事として詳らかにしているような印象にしか映りません。
誰彼無くのぞき見して、気にくわないことがあれば社会的に立ち直れないかのようなダメージを与えないと気が済まないという社会って不健全な社会だと思いますが如何でしょう？
なんて思いつつ昨日電車に乗っていると、途中から乗ってきた女性がなんだかペラペラとおしゃべりしています。お友達との会話を楽しんでいるんだな～と思っていたら、どうも様子が変・・・
お友達と思しき人物は彼女の周りにはどこにもおらず、耳にはイヤホンが！
どうやらハンズフリー通話でスマホの先の人とおしゃべりしている様子です。
電車内がパブリックスペースだという認識はおそらく欠片すら無く、堂々とおしゃべりを続けるその様子にはある意味感心しました。
常識という物差しがそもそも違う人達に常識が通じなくなっている世の中。自分さえ良ければ他人なんてどうでも良いという無関心さの極みのような彼女の光景を見て、背筋が寒くなりましたが、むしろこれからこういうのが常識というようになるのかな？と考えると、得も言われぬ寂しさがこみ上げていました。
大丈夫なのかな？日本？