想い出が消えていく寂しさ・・・

実際に経験した回数はそれほどではないけれど、記憶には結構強く残っていることってありませんか?
僕の記憶の中でそんなものの一つに、大津の西武百貨店があります。
来月末日をもって44年の歴史に終止符を打つということで、先日ちょっと見に行ってきました。
今はもう現存しないエキスポタワーを設計された、菊竹清訓さんが設計された建物。僕がまだ小さいころ、両親に連れられて何度か訪れたんですが、その時の印象が強く残っているんでしょうね?
どうしてこんなに非常階段が必要なんだ?と思うほど設置されていますが、それを魅せる形で設置してあるのがなかなか素敵だなあと全景を見ると改めて思います。

入り口のサイネージには閉館を知らせる案内が出ています。
僕の記憶の中にどうして強く残っているのかという答えは6階にあるのです。

右側にあるペットショップ、そこにある三角形のガラスで覆われた部分。僕が小さい頃はそこに鳥が放し飼いになっており、悠々と飛び回っていたのです。それを見るのが大好きで、大津の西武に来たときはとてもワクワクしており、それが今でも記憶に焼き付いているといるのです。
百貨店が今の時代に合わなくなってきたことは、各地で閉店が相次いでいることから時代の流れではあるのでしょうが、百貨店ってやっぱり大なり小なり非日常感を味わえる場所だと思いますから、そういう場所が減ってしまうことは残念で寂しい気持ちになります。



7階のレストラン街では、大津西武のあゆみを紹介するパネルが展示されていたいました。開店当時の熱気が伝わってきましたし、44年という年月を経て閉店の憂き目にあうという無常さも同時に感じました。
鳥の飛び交う姿と同じ位、レストラン街に入っている串の坊で串カツを食べさせてもらうことがものすごくうれしかったので、この日もランチにと思いましたが、残念ながら混雑しており断念・・・
せっかく訪れたのだし、閉店セールを見てみると、ちょっといい感じの片口を見つけたので買い求めました!

なかなかいい買い物ができて満足です(#^.^#)
西武とは名前がついているけれど、今やセブンアイホールディングスの傘下ですし、西武グループの発祥の地である滋賀とはいえ、そういう事情は斟酌されないくらい厳しい状況なんでしょうね・・・
同じくいろんな想い出がある高槻の西武は、阪急に衣替えできたことはまだ幸運だったのでしょうかね?
大津の西武が閉店すると、関西からは西武は撤退することになります。

一目で西武とわかるこのショッピングバッグを目にする機会も激減するんだろうね・・・
閉店するまでにもう一度、訪ねられるかな?

Kazu について

飛行機のこと、音楽のこと、京都のこと・・・ 毎日の生活を備忘録代わりに綴っています! たまに毒を吐くこともあります・・・
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