盟主のプライド

最近めっきり電車に乗ることも少なくなりました。ましてや車内吊りの広告は見ることも滅多にない状況です。
先日阪急電車に乗車したとき、たまたまこんな広告が目に入ってきました!

阪急は今月末で販売が終了するスルッと関西のプリペイドカードの先鞭をつけ、その後ICカードのPiTaPaを推進する盟主です。
Suicaといえば、地域は違うとはいえICカードのライバルです。そのライバルの広告をこうして掲出するのは違和感を覚えました。
地域的に直接のライバルはJR西日本のICOCAです。
PiTaPaは後払い式のポストペイ、ICOCAやSuicaは前払い式のプリペイド式。
ポストペイはチャージの手間が省けますが、クレジットカードのように審査があるので発行までに時間がかかります。その点プリペイドは直ぐに使えるから便利!
というわけでPiTaPaは苦戦しており、PiTaPa陣営だった京阪など関西の私鉄や公営鉄道もICOCAのカード発行が目立っており、PiTaPaは旗印が悪くなってきています。
が、阪急はPiTaPaを推進してきた盟主としてのプライドから、そう易々とICOCAの軍門に下ることはよしとせず、それくらいならSuicaとタッグを組むという構図がこの広告から見てとれます。
ユーザーからすれば全国でフォーマットを統一し、各事業者で愛称をつけるなりして区別すれば良かったと思いますが、なかなか大人の事情でそうはいかないんでしょうね・・・
交通系のICカードの使い勝手はアップルペイやモバイルSuicaなんかでSuicaが抜きんでているように思いますので、阪急の選択はアリなんでしょうが、利用者不在で面子争いに勤しむようにも
映ってしまいます。

将来的にPiTaPa、どうなるのかな?

Kazu について

飛行機のこと、音楽のこと、京都のこと・・・ 毎日の生活を備忘録代わりに綴っています! たまに毒を吐くこともあります・・・
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